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バイヤーが注目する展示会 – 2019 秋 東京

9月は新商品発表会、受注会、見本市といったBtoB向けの展示会が各所で開催される。特に9月一週目に東京で開催される合同展示会は多くのバイヤーが注目している。

その中で、MMD TIMESが注目するアパレル・インテリアの展示会を今回は紹介したい。

東京インターナショナル・ギフト・ショー

第88回東京インターナショナル・ギフト・ショー秋2019 
開催期間:2019年9月3日(火)~9月6日(金)
会場:東京ビッグサイト全館/青海・西・南展示棟
https://www.giftshow.co.jp/tigs/life6/

〔 東京インターナショナル・ギフト・ショー 〕は日本最大のパーソナルギフトと生活雑貨の国際見本市だ。

今回のテーマは「心地よい暮らしの提案」。出展企業は全体で約3,000社(同時開催展含む)あり、多様化する生活スタイルに対応する新製品を主体に展示をしている。その豊富さ、多彩さ、ユニークさは、市場と流通をリードする最も実質的なトレードショーと言える。

中でも注目したいのは、ギフト・ショーのコアゾーン「LIFE×DESIGN」だ。「LIFE×DESIGN」は、『インダストリアル&クラフトデザイン』『次世代クリエイター』『日本のモノづくり』『リノベーション&ライフスタイル』『グランピング』の5つの切り口で構成され、生活をよりよくするプロダクトのデザインから、マンションや一戸建てのリノベーション、さらには働き方改革に欠かせないオフィス、インバウンド向けホテル、旅館、集客のための商空間の建築・設計デザインまで、多彩なデザインを提案している。商材を探すだけではなく、これからの「売り場・売り方」のヒントを探せる展示会である。

クリエイティブの祭典 rooms

rooms 39 
開催期間:2019年9月3日(火)~9月6日(金)
会場:五反田TOC 13階
https://www.roomsroom.com/

〔 rooms 〕はファッション、デザイン、アートを中心に約300のブランドが集結し、約2万人を動員する日本最大級のクリエイティブの祭典だ。

今年は“インクルージョン”から“スレイジアン”まで、新たなライフバリューを提案する。若手デザイナーの登竜門としても知られるroomsは、まだ世に出ていない才能に直接出会える場と言える。rooms ACADEMY(ルームス・アカデミー)と題し、多彩なゲストが集まるトークショーを中心にワークショップなどの参加型イベントが毎日開催されるのも必見だ。

roomsでは、買い物、飲食、アート展、トークショーと多彩なコンテンツで自店に活かせるクリエイティブな感性を刺激されるだろう。

合同展示会:MONTAGE 22nd

合同展示会:MONTAGE 22nd
開催期間:2019年9月4日(水)~9月6日(金)
会場:TOC有明WEST GOLD20
https://montage-express.jp

〔 MONTAGE 22nd〕はライフスタイルの多種多様な要素を整え、次のトレンドの創造と発信を行うことをコンセプトに開催する合同展示会だ。インテリア、グリーン、アウトドアのカテゴリーを中心に構成された会場は、ただ単に商品を並べているだけでなく会場全体の世界観が統一されており、そのまま店舗の売場作りの参考になるものばかりである。

セレクトショップをターゲットにしている合同展示会だからこその魅力だ。〔 MONTAGE 22nd 〕では展示商品の仕入だけに限らず、イベントやディスプレイに関する相談や、売り場のディレクション等、様々な案件に対しての商談も可能。出展者と来場者の双方にとって、未来の指標となる出会いが期待できる展示会と言える。

EXTRA PREVIEW

EXTRA PREVIEW #19 @TABLOID
開催期間:2019年9月4日(水)~9月6日(金)
会場:TABLOID
https://www.extrapreview.com/preview/

〔 EXTRA PREVIEW 〕はまるでセッションのような感覚で市場に新しい価値観を提供し続ける、まったく新しい展示会を目指している。

大規模見本市では実現できない、質の高い展示会を目指し、出展社同士が意見やアイデアをぶつけ合い、試行錯誤を繰り返しながら規模を拡大してきたというだけあり、商品・展示方法は独自性・創造性にあふれている。志さえあれば、規模の大小にかかわらず、平等に発表できることがEXTRA PREVIEWのもっとも注目すべき点だ。規模の大小、作り手と売り手といった垣根を越えることで、市場に新しい価値観を提供できる。

この考え方は、これからの「売り場・売り方」が、多様化する価値観にどう向き合っていくかということにも通じるのではないだろうか。

FOR STOCKISTS EXHIBITION

FOR STOCKISTS EXHIBITION
開催期間:2019年9月4日(水)~9月6日(金)
会場:自由学園明日館 本館・講堂/B-gallery
https://www.forstockists.jp/

〔 FOR STOCKISTS EXHIBITION 〕は重要文化財に指定されている格調高い建物にインテリア、ファッション、雑貨など、約130社が集結し開催するBtoB向けの展示会だ。

自由学園明日館は、1921年に創立された自由学園の校舎である。教育理念に則り「簡素な外形のなかにすぐれた思いを充たしめたい」というコンセプトで設計されており、窓枠や椅子など至る所に幾何学模様を用いたユニークな空間構成となっている。

FOR STOCKISTS EXHIBITIONでは、商品単体としてだけでなく、空間との相乗効果で得られる商品の魅力、見せ方にも是非注目してほしい。店舗の商品ディスプレイで活用できる空間演出を探れるはずだ。

合同展示会「大日本市」

第4回 合同展示会「大日本市」
開催期間:2019年9月4日(水)~9月6日(金)
会場: B&C HALL
www.dainipponichi.jp

〔 大日本市 〕は日本各地の工芸メーカーによる合同展示会だ。”出でよ未来の一番星。作り手たちの登竜門。” をコンセプトに掲げ、見本市ではなくその場で注文できる”商談会”として開催されている。

第4回目のテーマは”アタラシイものづくりと出会う3日間”。全国各地から集う気鋭の48ブランドに加え、国内最大級のクラウドファンディングサービス「Makuake」とのコラボレーションにより、スタートアップの工芸メーカーも出展する。

新しい商品との出会いの他に、今回初の試みである「ものづくり・店づくりを知るためのトークセッション」にも注目したい。「わざわざ」を手掛ける平田氏による店舗づくりの手法や、「六本松蔦屋書店 吉嗣商店」など地方バイヤーによるローカルショップの作り方、「Makuake」中山社長によるクラウドファンディング活用法など、工芸を伝えるためのヒントを聞くことができる。

店舗での売り方と見せ方を探る

世界観で作り込まれた魅力的な売場づくりのヒントになる

展示会は、多くの売場を知っているメーカーの営業担当者や、デザインを手がけた企画担当者から直接話を聞くことができる絶好の機会だ。

新たな商材を見つけると同時に、店舗での陳列や演出、セールスポイントなど、これからの売り場に活かせる情報が収集できる。展示会によって、ラインナップもテーマも総合演出も多種多様だ。
ぜひ2つ以上の展示会へ参加することを勧めたい。

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